京大地球工国際コースにいた僕が内情を話します

京大生ガイです

このブログを見ている人は、京大工学部に出願して、国際コースの案内が届いた人でしょうか?

僕は現役の時に国際コースの存在をホームページで知り、地球工を第一志望にして、合格後予定通り入ったんですが、見事に英語での授業についていけず、仮面浪人を決意しました

そんな元国際コースで現在工業化学科1回生の僕が国際コースって実際どうなの?!と疑問を感じる受験生向けに内情を話します

 

国際コースとは

京大工学部は6つの学科があってそのうちの地球工学科のコースの一つです

International Course Programの略で内部ではicpと呼ばれてます

地球工学科の中でも国際コース以外にもコースがあって、土木、資源、環境の3つがあります

土木は建設関係の分野(水理学、土質力学、構造力学、都市計画)を主にやるコースで将来は院を出た人はゼネコンとかプラントエンジニアの道に行く人が多い感じですね。学部だけの人は公務員になる人が多いらしいです

資源は石油なりガスなりエネルギーに関することをやるコースです。将来の道は正直あんまり詳しくないですが石油会社とかに行くみたいな噂は聞いたことがあります

環境は公衆衛生とかそんな感じなので「水道施設がどうのこうの」みたいなことをやるらしいです。当然公務員になる率は高くなります

じゃあ国際コースは何をしているんだというと、土木コースの授業内容を全て英語で行ってます

ペーパーテストの代わりにプレゼンで成績を評価したりと、土木コースと違うこともたくさんありますが、受けてる学問分野は土木コースと同じものです

日本語コースの人は3年に上がる時にコース分けされますが、国際コースは合格発表後すぐにコース配属されるのでそれ以降は土木の勉強しかできません

裏を返せば成績が悪くて行きたかった土木コースに行けないみたいなことはないということです

国際コースとか土木コースでやってる授業の名前は上にあげた京大生になるともらえる履修要覧に全て載ってて、これを京大生になってから見て初めて授業内容を知りました

こういうのを受験生時代に見たかったなあと思ったんですが、実は工学部の履修要覧はネットで見れます

URLはこの記事の一番下に載せておきます

受験生の人は大学に入ってからやる勉強の内容をイマイチ知らないまま大学を選んでしまいがちなので是非見ておいてください

次の項からは国際コースの詳細を書いていきます

国際コース(ICP)の特徴

  • 全ての授業が英語
  • 留学生と日本人の混合少人数クラス
  • 卒業論文が英語
  • 研究室配属に国際コース枠が使えます

ざっと特徴を挙げるとこんな感じです

一個ずつ説明していきます

①まず全ての授業が英語で行われます

これが国際コース最大の特徴で、このブログを読んでる人もこのカリキュラムに衝撃を受けたと思います

実際は第二外国語は他のコースと同じく日本語で受けるし、MAX12単位までは日本語での授業に置き換えられるので完全に英語オンリーではないです

ただ、コース配属してからの英語授業のきつさを考えればこれで十分すぎるくらいです

②クラスは留学生と日本人で半々ぐらいです

ぼくらの代は日本人10人で留学生7人でした

留学生の選抜基準は分からないですが、日本人は京大合格後に面接があってそこで合格不合格が伝えられます

日本人はMAX10人なので、希望者がその人数を超えた時だけ面接がある感じです

ぼくらの時は確か12,3人くらいいて、先輩が今年は例年より多い的なことを言ってた気がするので、もしかしたらいつもは面接はないのかもしれないです

留学生の国籍は中国、韓国、東南アジアがほとんどで僕らの代では1人だけブラジル人がいました

このメンバーで研究室配属までの3年間ほとんどの授業を受けていくので、クラスが家族みたいになる代もあればそうでもない代もあり、なじめないとかなりきついです

③卒業論文を英語で書きます

授業も英語なら卒業論文も英語です

研究室に入ってからは他のコースの人と一緒に研究をやるので英語からは解放されます

ただ、卒業論文だけは英語で書かないと卒業できないという過酷ルールが最後までつきまといます

④研究室配属は国際コース枠が使えます

日本語コースの場合の研究室配属は、希望がかぶったら成績(GPA)の良い人から第一希望の研究室に入れるようになってます

国際コースはというと、国際コースの中でかぶらなければ必ず行きたい研究室に入れます

研究室には国際コース枠があって、国際コース生が研究室に入りたいと言ったらその研究室は国際コース生のために1枠空けることになります

同じ研究室の同じ代で国際コース生は1人だけという決まりがあるのでかぶったらその中で成績(GPA)の良い人がいけるという仕組みです

この制度を日本語コースの人が「国際コースの人だけ優遇されすぎてずるい」とよく非難しますが、実際に国際コースの過酷さを体感した僕からすれば、これくらいの優待制度があってもまだ足らないぐらいだと思います

国際コースに入るメリットデメリット

メリット

  • 英語が上達しやすい
  • プレゼン力がつく
  • 就職に強い
  • 留学生と仲良くなれる
  • 海外インターンに行ける
  • GORILLAをやらなくていい

デメリット

  • 課題が意味分からないぐらい出る
  • 留学生が優秀すぎて劣等感を感じる
  • 英語コンプレックスになる
  • クラスになじめないと毎日が憂鬱
  • 精神的にやられる
  • 日本語コースにそう簡単には戻れない

メリットデメリットはざっとこんな感じです

例のごとく解説していきます

メリット

国際コース最大のメリットはもちろん英語が上達しやすいことです

留学生と授業を一緒に時間を過ごすし、英語で授業を受けるし、英語でプレゼンをやらされます

ストイックにこなしていける人なら英語がペラペラになります

プレゼンの授業がかなり多いのできついですが、ちゃんとできる人ならプレゼン力はつきます

そういうきつい困難を乗り越えた英語ができてプレゼンも上手い人は当然就職も強くなりますわなってことです

国際コースの中で落ちこぼれていても、そういう環境でももまれた経験があるのと国際コース自体を評価してくれているのとで、国際コースに入ってるだけで就職はめちゃめちゃ強いらしいです

スキル面はこのくらいで、日常生活の話にいきましょう

留学生がクラスの半分なので留学生にガンガン話しかけに行ける人見知りとは無縁の人なら仲良くなって、英語上達かつ多文化共生ができます

3回生になるとゼネコンが海外でやっている建設現場に行って研修をするインターンに参加できるらしいです

また、京大では全学生にGORILLAというリスニングの課題を毎週スマホでやらされるんですが、国際コースは毎日がゴリラ状態なので免除されます

デメリット

課題の量がとんでもないです

1週間に1回以上はプレゼンの授業があるので、僕は毎週毎週それだけでヘトヘトになってました

微分積分の問題演習も一般教養のレポートも全て英語で書かないといけないので普通の大学生の何倍もの時間を勉強に使うことになります

留学生はわざわざ日本に来てまで勉強したい強者なので、英語はもちろんペラペラで問題もささっと解けてしまうエリートばっかりなので、僕ら日本人が四苦八苦してる中、留学生はスラスラ次へ進んでいきます

京大生が今まで感じたことない劣等感を感じることになります

先生から授業中に質問を受けたとき、留学生は自分の考えを英語でバシッと答えるのに、自分に質問が回ってきたときは答えられずもごもご言って、留学生に「こいつダメだ」の目で見られる辛さには耐えられなかったです

クラスが仲良ければなんとか乗り越えられるみたいですが、あまり仲良くなければ個人でなんとかしないといけなくなるのでかなりつらくなります

そんな大変な国際コースですが、日本語コースに戻れない訳ではありません

1回生から2回生に上がるタイミング、もしくは2回生から3回生に上がるタイミングで条件付きで日本語コースに戻れます

条件はまず土木コースにしか行けないこと。もう一つは単位を取らず授業についていけない状態であることです

国際コースは土木コースの英語版なので1つ目の条件は納得できますが、問題は2つ目の条件です

転コースの制度は国際コースの授業についていけず卒業できそうにない人のための救済措置なので成績が良い場合は転コースできません

そのため転コースしたければ単位を落とし、留年覚悟で望まなければいけない訳です

国際コースが辛くて事務の人に転コースができないかを聞きに行った時に、この制度は公には発表していない制度だと言われましたが、国際コースに入ることを考えている人にこの情報が届くべきだと思い今回記事を書くことにしました

国際コースに入る〜授業までの流れ

合格後の面接

国際コースに入るには、合格発表の数日後の説明会兼面接に絶対に行かないといけないです

ここでは最初に国際コース長の先生からの説明、現国際コース生の説明、模擬授業を受けた後に質疑応答があります

このタイミングで国際コースに入る気のない人は退出してもらって、国際コースに入りたい人だけで面接が始まります

面接はもちろん英語で、担当は日本人の先生1人、外国人の先生2人でした

国際コースに入りたい理由とかを聞かれたような記憶があります

国際コースの案内にはTOEFLが何点以上みたいな記載があると思いますが、選抜は相対評価なので全く心配いらないです

当日にその場で1人ずつ別室に呼ばれて合格不合格が告げられます

合格者には誓約書が渡されてその場で提出してもいいし、持ち帰ってもう一度国際コースに入るかを考えてもいいです

どちらにせよ提出すると国際コース入学が決まります

クラス顔合わせ

これは国際コースだけではなく工学部生全員が対象で、クラスの顔合わせが行われます

自己紹介してLINE交換するぐらいで終わります

国際コース説明会

入学式に出席した後に学部学科ごとに説明会が行われます

国際コースは一旦は地球工全体の説明会に出席しますが、途中で抜けて別室で国際コースだけの説明を聞くことになります

説明はパキスタン人の先生がするので、南アジアなまりの英語でわけわからんです

ウェルカムパーティー

その説明会の後に、国際コースの学部生全員の顔合わせ会の「ウェルカムパーティー」があります

1回生がパーティーの部屋に入ると盛大な拍手で迎えられ英語で自己紹介させられます

そのあとちょっとした食べ物をつまみながら、国際コースの先輩と喋るんですが、この時に自分の英語力の無さに気づき初めて絶望します

日本人の先輩に「1回生の時はエグいぐらい忙しいよ」と言われたので、「でも入試勉強よりはましですよね?」と聞くと、「うーん…」と言われた時に背筋が凍ったのを昨日のように覚えています

実際入試よりもキツかったんですが、この時はまだ乗り越えられると思ってました

授業

そして次の週になるといよいよ地獄の授業が始まります

その内容は次の記事で書きます

 

終わりに;僕が国際コースをやめた話

僕は国際コースを2ヶ月あまりでやめました

正確に書くと2ヶ月で国際コースの授業に行かなくなり、仮面浪人を決意しました

その間、色んなことがあり、その当時のことを記事にしてます

国際コースに興味のある人も一度その記事を読んで、国際コースに向いているのかをもう一度考えてください

よかったらその記事「僕が仮面浪人した理由」を読んでみてください

 

 

国際コースの履修要覧と時間割です

履修要覧 https://www.s-ge.t.kyoto-u.ac.jp/ja/curriculum/youran/rishu2019

時間割 https://www.z.k.kyoto-u.ac.jp/pdf/news/file919.pdf